今回は、以前紹介した腹診気色診井穴診に続き、“舌診(ゼッシン)”をご紹介したいと思います。

舌診とは、読んで字の如く、舌を診る診察法です。

舌診では、様々な情報を得ることが出来るのですが、陰陽の診断、とりわけ寒熱(身体が冷えに傾いているのか熱に傾いているのか)の判断において重要な診察法となります。

舌診でも腹診や気色診のように臓腑配当があります。

舌の臓腑配当の図

心・肺の部分が舌の先端部、腎の部位が舌の根本にあたります。

舌は「淡紅舌で白薄苔」を正常な舌としてみます。程よく赤みと苔が生えているものが良い、ということですね。

~舌色、舌の色について~

舌色は、その有する色から大まかに分類すれば、「淡白舌」「紅(絳)舌」「青色舌」「紅紫舌」「青紫舌」となります。

淡白舌とは舌の赤みが少なく白色が多い舌、陽虚(身体が冷えに傾いている)または血虚(血が不足している状態)を示し、紅(絳)舌とは舌の赤みが強いもの、身体が熱に傾いていることを示します。紫色を呈しているものは、主に瘀血(血の停滞)を示します。

次は舌苔の話を・・・といきたいところなのですが、続きはまた次回ということで。