こんばんは(^_^)

今日は、診察法の一つ、井穴診(セイケツシン)を紹介したいと思います。

井穴とは、手足の末端にあるツボです。

 黒い印がツボ(井穴)ですね。

井穴診とは、井穴、裏井穴の反応を診る診察法で、井穴とは、陰から陽、陽から陰へ経が移行する時に必ず通るツボで、陰経と陽経を繋ぐ一種の絡穴としての意味をもっています。

井穴には、臓腑経絡の異常、とりわけ急性期において反応が現れやすく、また逆にかなり古い慢性期にも反応が現れやすいです。

例えば、足首の外側を捻挫したとしましょう。足首の外側には“少陽胆経”と“太陽膀胱経”という二つの経絡が流れています。少陽胆経の井穴は“竅陰穴”、太陽膀胱経の井穴は“至陰穴”ですので、それぞれのツボの反応を診て、“竅陰穴”の方に反応があれば、足首の外側の“少陽胆経”のラインを傷めている、と診断出来ます。また治療を行った後、その竅陰穴の反応がとれていれば、治療が効いている、といえます。

急性期の場合は、井穴は圧痛として出やすく、慢性期の場合も圧痛としても出ますが、慢性期の場合は圧痛ではなく、麻木感(感覚が鈍い)として出るケースも多いですね。

これは井穴診に限ったことではありませんが、ツボを診る時、どうしてもそのツボ、部分だけに意識がいってしまいがちです。ツボを診る時は、ツボだけでなくそのツボが通っている経絡、全体を意識しながら診ることがとても大事で、部分だけでなく全体を意識してみると、診え方が全然違います。

なぜ今日井穴診をご紹介したかというと、実は先日、藤本院長に井穴診についてご教授いただいたんです。教えていただいた内容は割愛しますが、そのお話をしていただくなかで、今日スタッフの岡田さんがブログでUPした“院長の金言”が飛び出したんですね。藤本院長の金言シリーズ、とても楽しみですね。

今日はこの辺で