こんばんは(^_^)

今日は、以前ブログでも少し触れたことのあります、腹診について紹介したいと思います。

腹診とは、読んで字のごとく、お腹を診る診察法です。

当院の学と術は「北辰会方式」に依拠するもので、腹診は夢分流腹診術に基づいております。

腹診では、主に東洋医学でいう内臓(五臓六腑)の状態や、気が上下・前後・左右、どのように偏在しているのか、というところ診ていきます。また、腹診は病の予後を判断する上でも重要な診察法となります。

こちらの写真の左側の図は、夢分流における臓腑配当の図です。

図でいうところの心の部分が剣状突起(みぞおち)辺りで、大腸・小腸の部位が臍(おへそ)の横の辺りになります。

またお腹を診る際は、写真の右の図のように、お腹が全身の縮図である、という診方もあります。例えば、左の図でいうところの脾募のところに反応があれば、脾募の部分は右の図でいうところの肩のエリアに相当しますので、肩に何か異常があるのではないか、という感じですね。

お腹を診る際は、腹部の緊張を中心として、弛緩、冷感、熱感、硬結、動悸、発汗、乾燥、くすぐり感(触れられた時に気持ちが良いか気持ち悪いか)を診ていきます。

腹診に限りませんが、お腹は身体の中でも特にデリケートな部分ですので、お腹を診る際は、患者さんがくすぐったい感じや痛みを感じないように、特に優しいタッチを心がけております。患者さんが不快に感じるようなタッチだと、病状を悪化させてしまう可能性もありますし、緊張等の反応を正確にとることができません。患者さんが触れられて気持ち良いと思っていただけるようなタッチで診させていただく。これ重要です。

当院では、腹診以外にも、背中を診る背候診、舌を診る舌診等、様々な診察法を用いて治療させていただいておりますが、患者さんから「それで何がわかるんですか?」という質問を時々頂戴致します。このような質問にお答えするためにも、このような形でその他の診察法等についても紹介していけたらと思います。

今日はこの辺で