皆さま、しばらくです。
いかがお過ごしでしょうか?
掲題の全日本鍼灸学会の学術大会が6月4日㈮~6月6日㈰に福岡で開催されます。
福岡大会、ですので本来であれば、福岡は博多まで赴く予定だったのですが、
あいにくこのコロナ禍のため、オールリモートということで開催されることになりました。
今回の全日学術大会のシンポジウムで、この業界では知らない人はいない、
粕谷大智先生、橋本巌先生、といった超一流の先生方と登壇させていただき、
たいへん光栄に感じております。
このシンポジウムは、
「臨床における経絡・経穴の意義を改めて問う」というテーマで、
少なくとも鍼灸臨床家として日々多くの患者さんを診させていただく者にとっては
非常に重要な内容となっております。
当院にお越しくださる皆様にとっては、「何のこっちゃ」という内容ではありますが、
日々受けてくださっている1本の鍼がどういう機序で効果を上げるのか、ということについて、
討論する、ということになります。
広いようで狭いような鍼灸業界の中では色んな考え方の立場がありますので、
私にとっても勉強になります。
鍼灸とは太極陰陽や五行(機械的運用はNGですが)、易といった思想・哲学をベースとした
伝統医療として継承発展し、多くの東アジアの人々の健康に寄与してきたものであり、
現代西洋医学の背景にあるそれとは全く異ります。
このことを踏まえた上での研究や議論であってほしい、と切に思うところであります。
いずれにせよ日々お越しくださる皆様と向き合うにあたり、
1分でも1秒でも早く良くなっていただけるよう深めている臨床家としての
鍼灸の学問の在りようについて発言して参りたいと思います。