しばらくでございます。

 

週の始めには大きな寒波が来ました。

 

患者様のお脈を拝見し、お腹そのほか体表の所見を診させていただいた上で治療するに自然の影響の大きさを実感する1週間でありました。

 

我々の東洋医学では因時制宜(いんじせいぎ)という概念があります。

 

その時季によって自然の影響を考慮して治療する必要がある、ということです。

 

病にはそれぞれに個人としての大きなストーリー(病因病理)があり、もちろんそれを重視して治療させて頂いておりますが、やはりその時時の自然が生体に影響する大いなる力を感じざるをえません。

 

やはり、人間も自然の一部なのです。

 

自然の一部としての人間の生活の有り様について改めて学ばせて頂きました。

 

「冬三月.此謂閉藏.水冰地坼.無擾乎陽.早臥晩起.必待日光.・・・」『素問』四気調神大論(02)