皆様こんばんは!

やっと梅雨らしく雨が降るようになり、湿気がすごくてジメジメした毎日ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

周身痰”の異名?を持つ私には湿気は天敵です!

※周身痰(しゅうしんたん)とは中医学用語で、肥えている・太っている人は“身体全体が痰である”という意味です・・・

自虐ネタはこれぐらいにして本題へ!

 

これは先日、というか昨日あった話しなのですが

と、その前に・・・

東洋医学でいう五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓)にはそれぞれ関わりのある感情(五志)があり

 

肝臓は怒

心臓は喜

脾臓は思

肺臓は憂

腎臓は驚、恐

 

また色(五色)でいうと

 

肝臓は青

心臓は赤

脾臓は黄

肺臓は白

腎臓は黒

 

です。

感情でいうと、怒ったりイライラが続くと肝臓が病み、逆に肝臓が病むとイライラしたり怒りっぽくなりますし、色でいうと肝臓を病むと顔面が青色になり腎臓が悪いと黒色になるという感じですね。

※色でいうと、白は血虚を示す場合もありますし、黒(紫)は瘀血をしめしていることもあるので一概にはいえず、診察するにあたってはこの情報だけでなく、大事なのはやはり多面的観察ですね。

 

この五志と五色を踏まえた上で話を進めます!

 

昨日来院された女性の患者さん。

この方は主訴の治療は既に終了しており、現在は3週に1回、身体のメンテナンス(未病を治す)のために通院されています。

※ちなみにこの方、親知らずを抜いた後に歯茎が腫れて口が開け難いということで先日も間で来院され、一回の治療で歯茎の腫れはすぐに治まったとのことでした。

この方が昨日来院された時、私は受付にいたのですが、その時の印象は“少しお疲れかな?”というぐらいでそれ程気になる点は見受けられませんでした。

院長が問診して身体を診て、鍼をしたのは左の照海穴。簡単に言うと腎臓の気を補うツボに鍼をしました。

この方、腎臓の弱りは元々多少あるのですが、気と血の停滞メインとしての治療で、腎臓の気を補う治療はこれまでほぼなかったので、私としては“何でかな?”という感じでした。

ちなみにカルテに記載した顕著な情報は、臍~右大巨にかけて動悸があるというぐらいで、もちろんその情報は腎臓の反応を示すものではあるのですが、それだけでは根拠としては少し弱く、問診でも腎臓の気を損なうような情報は特にはありませんでした。

で、治療が終わり鍼を抜いてお腹と脈を診た後に院長が患者さんに「何か驚くことありませんでしたか?」と尋ねられたんです。それに対し患者さんは少し不思議そうに考えた後「ありました!(@_@)」と答えられました。この時点で私は院長の意図がわかっておりません(笑)

※ちなみに脈はもちろん改善されるとともに、臍~右大巨にかけての動悸が一気に治まったそうです。

何で院長がそのようなことを聞いたかと言いますと、上に書いた五志でいうと腎臓は“驚、恐”であり、今日驚くことがあり、その驚いたことにより一時的に腎臓の気を損なったのではないか、と院長は考えられたんですね。

七情でいうと腎臓は驚、恐であることは知っておりましたが、正直なところ“本当にそんなことあるんだな!”と大変驚きました。患者さんもまた驚かれていました(笑)

またこれは院長に後から尋ねたのですが、院長がその日患者さんを最初に見た時“顔が真っ黒だな”と思ったそうで(五色でいうと腎臓は黒)、これも判断する上で重要な情報になっていたとのことでした。私も色については“言われてみればそうかな、、、”とは思いましたが、、、。まだまだ修行が足りませんね。

※ちなみにお帰りの際は来院時よりもマイナス5歳って感じで元気になられていました!

臨床の現場は学びに溢れていますね。学びを与えてくださる院長と患者さんに感謝です。

ということで、今回は私が大変勉強になるとともに、院長の鋭い臨床にとても驚き、まさしく私の腎臓もますますしょぼくなってしまってとても残念、、、というお話でした(笑)

宮城湧泉先生の十八番を奪ってしまってすみません(笑)

ではでは

 

今週のお花

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