前回、李東垣の「脾胃論」、補中益気湯について触れました。その続きで♪

 

まず脾胃ってなんやねん!ってところから(‘ω’)ノ

 

胃の腑は受納を主り、脾の臓は“運化”を主ります。

脾が胃と共同して、飲食物を消化し、水穀の精微(飲食物から得た栄養物質)や水液(水分)を吸収して運輸する機能を指します。

簡単に言うと、飲食物を胃で受け取って消化しやすいように分解!そして脾が吸収、運搬って感じで、役割分担しております(^^)/

 

また、

湿気のジメジメが強くなった今、脾にかかる負担も増えます!

これは「脾は燥を好み湿を憎(にく)む」とあり、湿気を嫌うんです(´ー`)

そこに梅雨の時期など、湿気が多い日は、「水が多すぎて処理できませーん」となって脾が困ってしまい、食欲が低下したり体の倦怠感が出やすくなります(‘ω’)ノ

こういうときは、無理して食べないように(‘◇’)ゞ笑

 

ここから専門的に♪

気のベクトル、という点では、脾は升を主り、胃は降を主ります。

「脾主升」は吸収した水穀の精微や水液を吸収・運輸し、この運輸の働きで、上に向かって心肺まで輸送する脾気の働きを指します。

「胃主降」は胃が食物を受け取り下に向かって小腸・大腸へと送ることを指します。

 

「脾主升」がうまくいかないときは、下痢したり(気のベクトルが下向き)立ちくらみ(上向きのベクトルが不十分によって頭部に陽気が足りなくなる)が起こったりします。

ちなみに先週の私は下痢しており、空腹時に立ちくらみが起こりました!笑

また脾は「諫議(かんぎ)の官」といって知恵袋の臓として考えられており、確かにあのときはぼーっとして明らかに頭の回転が悪くなっていましたね|д゚)反省!

 

さて、ここで本題へ(*^_^*)

 

補中益気湯は李東垣の『内外傷弁惑論』『脾胃論』に記載がある処方です。

中焦にある脾胃(消化器系の機能)の働きを高め、気力を益す働きがあるという意味で補中益気湯と名付けられました。

脾胃論の「飲食勞倦所傷始為熱中論」に、

 

若飲食失節,寒溫不適,則脾胃乃傷。喜、怒、憂、恐,損耗元氣。既脾胃氣衰,元氣不足, 而心火獨盛。心火者,陰火也。

 

と記載がありました。

 

ふむふむ。

飲食労倦や七情不和の内傷から、脾胃の虚になり、心火(陰火)の内盛に至る、ということだと思います。

 

脾胃の気虚から、なぜ陰火に至るのか。

また、陰火とは何なのか。

 

この続きはまた次回に♪

 

 

今週のお花

カールグラスウィロー アマランサス(ひもけいとう) 利休草

セファランサス ホワイトジュエル(クレマチス) カーネーション

トルコキキョウ マトリカリア デルフィニウム