6月4日、5日と日本東洋医学会学術総会に参加して参りました。

かんばん

北辰会メンバーの発表は、

 

竹本善典医師がワークショップ「地域に活かせる東洋医学の実践」の演者

村井和医師がシンポジウム「鍼灸の復権」のシンポジスト

私・藤本新風が「医師のための鍼灸セミナー4」鍼灸の弁証論治の演者

 

といった内容です。

 

あいにく竹本先生のご発表と私のセミナーの時間が重なってしまったため、直接観ることはできませんでしたが、北辰会方式の一本鍼を漢方処方の決め手とされる竹本先生のご発表に多くの先生方が興味を持たれたようです。(竹本先生は私の釣り友でもあります・笑)

奥村先生と竹本先生

◇◇◇奥村先生◇◇◇◇◇◇◇◇竹本先生◇◇◇

 

東洋医学会というのは鍼灸の学会ではなく、主に漢方を勉強されている医師の先生方の学会なのですが、私が担当した医師のための鍼灸セミナーにも多くの先生方にお集まりいただき、鍼灸に対しても大いに関心をお持ちであることを実感いたしました。最初は緊張もしましたが、楽しく講演・実技披露をさせていただきました。

座長の山田喜吉先生には準備段階から色々ご配慮いただき感謝しております。

照海

 

最後に村井和先生のシンポジウム、「鍼灸の復権」。村井先生は医師として臨床の中で積極的に鍼灸を治療として取り入れていらっしゃいます。重篤な症例をも提示され、鍼灸がどれほど広範囲に渡って患者様のお役に立てるものか、熱く語ってくださいました。

「西洋化・富国強兵を目指した明治維新そして先の大戦での敗戦。いわば日本人としての誇りと自主性をうしなった状態であった。欧米の文化・文明を積極的に取り入れ、同時に世界に比類無き優れた伝統の多くを、無用にして有害な物として葬り去ってしまった。そのうちの1つが鍼灸医学であった。

日本でも千数百年の歴史があり、日本人の体に合わせて独自の発展を遂げた、日本人にとってかけがえのない医学ともいえます。決して、西洋医学が東洋医学より優れていたからという理由ではない。」

ここまで言い切る医師はそうおられないと思います。

勇気づけられました。

ほかにも、今回の学会では、北辰会から藤本蓮風代表をはじめ、いつもお世話になっている奥村裕一学術部長、森理事、各務准講師(写真のご提供・感謝)、西尾秘書課長、鈴村医師、堀本先生(色々お世話になりました)も参加されました。

師匠をはじめ先輩、多くの仲間の応援によって無事役目を果たして高松を後にすることが出来ました。ありがとうございました。

高松駅