こんにちは。
昼間の陽射しは夏日に近づいていますが
そこまで暑くない今がチャンス!と思いまして
先日西宮市の北山緑化植物園に行き、ハイキングをしてきました。
子どもを抱えてのハイキング、汗はダラダラ出っぱなし。
だけども身体はサッパリ爽快で
余計な湿気が身体から抜けて身軽になりました。
そのハイキング中に見つけたウルシの葉。
外側へ均等に拡がる葉っぱ。
バランスの良さに感動して、思わずカメラに一枚収めました。
このウルシの葉のように、人体の気も拡がりの働きを持っています。
この季節は、
気が内側から外側へと拡がり、深から浅の方向へ向かう時です。
手先足先や、皮膚表面へ気が伸びていきます。
玄珠堂分院では最近
『 この時期になると
手足の指の皮が剥がれてきて
特にお風呂に入ると自然とボロボロめくれますー 』
という患者さんがおられました。
痛くもなく、痒みもほぼなし。
ただ余分な皮がめくれていく。
まさに 脱皮 ですね(笑)
東洋医学では 脾は四肢(手足のこと)を主る と言いますから
脾の生理機能の異常によってこのような脱皮症状が起こることがあります。
気温が上昇して外気が暑くなってくると
体内も熱を帯びてきます。
すると自然と水分を摂る量が増えますよね。
またはアイスやかき氷など冷たい物も食べたりしまして。
こういった冷たい物を過剰に摂りすぎると
胃腸の代謝が追い付かなくなってきて
摂り入れた水分が 湿気(湿邪) として体内に蓄積された状態になります。
湿気の貯金状態。
冷たい物を摂りすぎていなくても、気の停滞が強いと
同じように胃腸機能が鈍ることも考えられます。
そんな湿気を体内に貯金していると
朝起きにくかったり、
喉は渇くのに沢山飲まなくてもよかったり
雨が降ると身体が重だるい など
ドヨ~ンとした症状が現れてきます。
例えば大便の粘りは、体内の湿邪(内湿)が便を通じて外へ放出されている証拠です。
指の皮がめくれるのも、手足と関わる脾に影響して
湿邪が絡んだことが一つの原因と考えています。
気が外側へ拡張するところに、湿邪も一緒になって外側へ拡がるような感じです。
そのため多湿である浴室では、内湿が反応してボロボロと皮がめくれやすくなるのでしょう。
6月に入り、まもなく梅雨が到来しますが
湿邪に体力を奪われないように
適度な運動で汗をかき、内湿と内熱を開放しましょう。