先日の症例解説をご紹介!

20代女性

主訴①腰痛、胸苦しさ
主訴②月経後期

証:肝鬱化火、気滞血瘀

 

病因チャートでは

肝鬱気滞→気滞血瘀という流れですね!

 

治療を受け主訴①も緩解し、順調な経過を辿っています。

先日、再診にて月経量が少ないとのことで…

脈診:R沈滑、L滑弦。

腹診:R大巨沈んで冷が顕著

またR三陰交が実です。

配穴は…

合谷!

連風鍼5番鍼で補中の瀉!

瘀血を動かしていきたいわけなんですが、「気滞血瘀」なので理気することによって瘀血を動かすんです!

ここでは気血津液弁証を用いるんですね!

更に、やや風邪っぽい一面もあったため、補中の瀉としております^o^

結果、三陰交が緩み、脈幅も出て、月経量も増えました\(^o^)/

 

この処置の次に来院された時は、

「身体が重だるい」と。

だるさを感じる時間帯は午前中より午後の方が強いとのこと。

ふむふむ。

他の症状は、
多夢、大便が粘る。

ふむふむ(^ω^)

体表観察では

脈診:滑弦

舌診:白薄膩苔

L太衝実、R上廉・R豊隆実熱

ふむふむ(^ω^)

ということは湿熱の関与はあると(^.^)

ただ、湿痰が中心であるならば、陽気の充実しない午前中の方が悪化します!

しかもそんなに舌苔も厚くありません!

が今回は午後!

とみるならば熱を中心と見るべきですね(o^^o)

この問診だけでも熱>湿という病邪弁証ができちゃうわけですね!

この時期、外湿が増えているのでその影響も大きいと思われます。

そして、

前回の治療で、気滞血瘀を解消しているので、本題の肝鬱を叩くルートに戻ります。

なので
前回は理気疎肝でしたが、

今回は疎肝理気になります\(^o^)/

というわけで配穴は…

後谿!

蓮風鍼2番で瀉法です!

 

後谿は大椎と交会し、督脈の主治穴になります。

よって一身の熱をさばくことができ、今回のケースにはもってこいの配穴でした(*^^)v

 

もちろん経過はイイ感じです(^_^)v

 

一つのツボに込める意味、多く意識する方が経過を追いやすいし、何よりよく効くんです!!!

更に勉強して、もっとツボの「表情」が見えるようになりたいですね(*^。^*)

 

今週のお花

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胡蝶蘭、アンスリウム、ウィンテリー、バラ(シュエルバーズ)、スプレーバラ、スプレーカーネーション、ユーカリ