こんにちは。
先日、曲がった鉤(はり)も大好きな新風先生が(笑)
太刀魚釣りに行かれたそうで、お裾分けして頂きました!
魚捌きが苦手だった妻も段々と捌きに磨きがかかってきまして、
そろそろ私も捌かれるのではとヒヤヒヤしながら、警戒心MAXで調理を拝見しております。
頂いた太刀魚はふっくらした塩バター焼きになり、私の胃袋に吸い込まれて行きました。
新鮮なお魚は柔らかくて本当に美味しい!!
太刀魚って、ご存知の方も多いかと思いますが
歯が鋭くて切れ味抜群!
その歯は、まさに切れたナイフ笑(芸人 出川哲朗さんの口癖)
私も太刀魚釣りをしたことがありますが、
餌のイワシが切られたことも気付かないようなかわいそうな姿で
海から上がってくるのを何度も見たことがあります。。太刀魚おそろしや。。
なので歯が皮膚に少し触れただけでも、スパッと切れて出血してしまいます。
この日、新風先生もちょっと かすっただけだと思うのですが出血してしまいました。
切り傷からは、なかなか出血が止まらず…
グロテスクな話になりすみません(^▽^;)
「もぐさを持ってきて~」の新風先生の声に、直ぐにもぐさを用意。
そのもぐさを出血したところに貼り付けて絆創膏をピタッ。
すると出血はあっという間に止まりました。
もぐさで止血を促進するとは、鍼灸師らしいでしょ(笑)
勉強になりました~。
もぐさはヨモギから出来ていて、ヨモギに生えている毛を集めて精製されたものです。
そういえば幼少の頃に、走って転んで擦り傷が出来たときに
近くに生えていたヨモギの葉を祖母がこすりつけてくれたのを思い出しました。
祖母は歯茎の出血の時にもヨモギを噛んでいたような…(笑)
助産師だった祖母は、何かと家庭の医学を身に付けていたようです。
新風先生のもぐさ止血をきっかけに、もぐさに纏わる漢方薬の話まで拡がり、プチ勉強会に発展しました。
私も漢方薬に使われる【もぐさ】について調べてみました。
艾(もぐさ・ヨモギ)は艾葉(がいよう)という生薬として古くから使われており、いくつかの漢方薬に調合されています。
艾葉は寒邪を散らす【散寒薬】で、特に下半身を温める働きがあり、下半身の冷えによる腹痛や経脈の不調、または冷えによって起こった月経過多や崩漏帯下、不妊など婦人科に関する要薬であります。
そして艾葉を炒めて炭にして使用すると、【止血】効果があります。
参考文献:中医臨床のための方剤学、中医臨床のための中薬学
鍼灸師は実際には漢方薬を処方できませんが、
こういった内容を知ると、お灸をする時に効果がまた少しずつ違ってくるんです。ありがたや。
段々と寒くなる季節、お灸の季節到来です。