近畿の2府1県の緊急事態宣言が解除されました。

が、引き続き3密がダメ、とかマスク装着を忘れずに、といったことのようです。

 

職種や置かれている状況によって違いもありますが、

普段よりもご家族と過ごせたり、仕事疲れを癒せたり、といった方もいらっしゃるようで、

人によっては良い面もあったことについては素直に良いことだな、と思います。

 

 

さて、私といえば、

おかげさまでこの自粛期間中に雑誌の原稿などいくつか仕上げることが出来ました。

 

原稿の内容にもよりますが、書くにあたっては、

普段臨床現場で行っている内容について、様々な文献と照らし合わせ直す、

という作業をいたします。

 

 

そういった作業に取り組む中、改めて勉強になり、新たな発見もあり、有難いものです。

 

 

 

今回は、『霊枢』九鍼十二原で新たな気づきがありましたので、少しご紹介を。

 

「方刺之時.必在懸陽.及與兩衞.」

 

読めばなんのこっちゃ、な内容です。

 

 

多紀元簡(桂山)先生の『霊枢識』でもいろいろ述べられておりますが、最終的に、

 

「姑仍張注」
*「とりあえずは張介賓先生の『類経』の説にしたがいましょう」

 

というほどの意味となっております。

 

 

基本的に『類経』をベースに『内経』の勉強をしてきましたので、

そんなものかな、とスルーしておりましが、

あらためて『黄帝鍼経講』丸山昌朗著に目を通し、

臨床に照らし合わせて考えてみるに非常に納得することができました。

 

 

何度も読んでも発見がある、というのは本当にありがたいことです。

 

これも日々の臨床を丁寧に行うことにより、気づく条件が揃ってくるものと思う次第です。

 

 

今般のコロナ禍から何を学べるか、どういう姿勢でいることが大事か、

ということにもつながるものではないか、と思います。