こんにちは。
本院長のブログで先日お知らせがありました通り
北辰会の説明会が3月4日(日)に近畿医療専門学校で開催されました。
告知の開始が遅く開催の2週間前~であったにも関わらず鍼灸師・鍼灸学生・鍼灸教員など、40名以上の方がお越しくださいました!
病にガチで挑む北辰会の考え方と技術を肌身で感じられたのではないかと思います。
説明会後半には玄珠堂本院長(北辰会副代表)の実技披露があり、
通常学校教育の中では見られない技術を参加者は食い入るように見られていました。
もしくは新風先生の長髪で見えづらくて覗き込んでいたのでしょうか
体表観察と刺鍼技術を1メートルの距離からマジマジと見られる機会は
北辰会の研修会でもめったにないことです。
その後参加者5-6人のグループに分かれて、私を含む北辰会スタッフへの質問時間。
ここでは少人数だからこそ訊ける率直な質問がどのグループでも出たようです。
あるグループでは、古代鍼を実際に見てもらって
刺さない鍼、皮膚に当てもせず翳す(かざす)だけの鍼の紹介をしたところ、
参加者の学生からは「アヤシイ~」といった声が漏れていたようです(苦笑)
「気の医学」をせっかく学んでいるんですからまず素直に受けてもらいたいものですが(苦笑)
ほかには、
「特に症状が無くて来院された場合はどうするんですか?」
といった質問がありました。
お体のメンテナンス目的で鍼灸院に来られる方もいらっしゃいます。
来院の時点では何も症状が無かったとしても
東洋医学的な診察法(問診、脈や舌、お腹や背中のツボの反応などの観察)によって、
身体の気の歪みを把握し、今後どのような事を日常生活に取り入れるとより健康を維持できるのか、
という養生法を提案することが出来ますし、
また睡眠の質やお通じや尿の状態、女性であれば月経の状態など、治療を継続しながら観察していくとご自身で身体の変化に気づいて、健康を維持できていると認識することも出来ます。
また別の質問では、
「弁証論治したら治療する穴(ツボ)はどの先生も同じなんですか?」
と訊かれました。
これこそ面白いところで!
診立てとしての弁証が同じでも
証が決まっていると穴の選択肢はある程度決まってきますが、
季節や天候、その他どういった病症をより意識するのか、そして術者の個性などが関わって必ずしも同じ穴になるとは限りません。
なんと夢のある素敵な世界なんでしょう♪
すみません、ちょっと暴走してしまいましたが、
選択する穴は術者の好みによる部分もあるということです。
東洋医学の世界観。
心身共に病む時代に、自分自身を磨き、より多くの方々の苦しみを取り除く鍼灸家に私も皆さんと成長して参ります。