こんにちは。木曜日・非常勤スタッフの吉住です。
最近、私がハマっているもの、それは‘お香’です。
あの香りがすると気分が落ち着き、なんだか懐かしい気持ちになります。
子どもの頃の記憶が蘇ってくるような懐かしさ。あの頃は無邪気だったな~。
匂いが記憶や感情を呼び起こす現象を「プルースト効果」と言います。
街中でふとタバコの匂いがした時、昔の恋人の事を思い出したり
街中でふとシャンプーの匂いがした時、昔の恋人の事を思い出したり
このような経験はありませんか。これがプルースト効果です。
話しを戻すと、お香の文化は中国から伝わり、あの日本書紀にも記載があるそうです。
そこから独自の文化を育み香道としても発展していきます。
香道では匂いを〈嗅ぐ〉ではなく〈聞く〉と表現するようです。
どちらも鼻の感覚を表す表現ですが、調べてみると・・・
嗅ぐ:積極的に匂いを感知しようとする
聞く:自然の匂いを受け入れる(身体感覚を研ぎ澄まして微妙な変化を感じ取る)
という分け方があるようです。
東洋医学でも診察方法の一つとして聞診があります。
声の大きさや力の有無だけでなく、患部の匂いや排泄物の匂いの情報も治療に取り入れています。
この〈聞く〉という感覚、治療の際にお身体を調べる時に通ずるものがあるように思います。
私事なのですが、患者さんのお身体の異変を探そうとすればするほど本質が見えなくなり治療もぼやけてしまうことが多々あります。
そうではなく、あるがままを受け入れる。素直に受け取る。
そうすることで余計な力が抜け、患者さんの身体も多くの事を教えてくれます。
お香の原料としては白檀と沈香が有名です。
どちらも生薬として漢方薬に用いり、関西で有名な小児の疳虫に用いられる奇応丸にも沈香が生薬として配合されています。
そしてお香には、心と身体に対して鎮静効果が科学的にも認められています。
また、火は昔から魔除けとして用いられています。お香の火と煙によってコロナの邪を払いたいところです。
世の中が一刻も早く落ち着きますよう願いながら、お香を焚きながら早く寝ます。
ちなみに白檀には男性ホルモンに似た作用があるようです。
日野先生!!
ここぞと言う時には白檀の香りを身に纏いお出かけください。
くれぐれも女性に煙たがられないように。。。笑
お香の種類によっては小児や妊婦さんに禁忌の場合もありますので
ご使用の際には注意書きをよく読み、用法・容量を守ってお使い下さい。