『霊枢』外揣の楊上善注にはこのようにある、

 

「理國安人也。鍼道存身也。……鍼道者、即小與淺也。理國者、即大與深也。所以通爲一、

即鍼道理國、得其妙也。」

*治国は人々を安んじ、鍼道は生を全うさせる。……鍼道は(相対的に)「小」「浅」であり、治国は(相対的に)「大」「深」である。ともに(ひとつの道理に)通ずるものであり、(このことによって)鍼道と治国は、その「妙」を得ることが出来るのである。

 

「医道乱るれば国乱る、国の乱れを正すには医道を正すに如くはなし」

と宣ったのは、かの沢田健先生である。

 

いずれにしろ、鍼を持つ者の姿勢は「どうあるべきか」問われている。