患者さんから学ばせて頂くこと。
出産予定日よりも3ヵ月早く誕生した赤ちゃん。
産まれても自宅に帰る事は出来ず病院の保育器の中。
寂しい。
そして白い服を着た大人たちに看られて毎日、検査検査。
恐くて、寂しくて、泣く。
3か月の入院生活を終えて、初めて訪れる自分のお家。
寝れない。
父母の腕の中でなら安心して、眠れるのに
いざ布団に寝かされると、父母の温もりは背中から消え、
その瞬間、目がぱちりと開き、いろんな感情が溢れてくる。
1時間として連続で寝ない。
そんな生活が来院されるまで続いた。
歳、1歳10か月にして、不眠、食欲不振。
初めてお会いした時のお顔は、晴れやかなもの。
さぁ、どぉぞ~!と、診察室に入った途端、
笑顏が曇り始め、不安Maxの顔に大変身。
院内に響き渡る甲子園球場のサイレン。
結局、分院を出るまで泣き続けられた。
1回目の治療で、夜遊びが減り
2回目で、6時間寝てくれるようになった。
3回目、産まれて2度目の7時間睡眠。
嬉しい!
だけど、分院に来た時はサイレン鳴りっぱなし。
大丈夫だよ。
子供の純粋さに近づきたい。
1歳の患者さんにいつも最敬礼。<(_ _)>