今年もまた梅雨の季節がやって参りました。

雨が降っているとお散歩に行くのが憂鬱になりがちですが、、、シャレオツな長靴とカラフルな傘を買って気分アゲアゲで雨が降っていてもお散歩してやろう!と思うだけでなかなか実行出来ておりません。どうもスタッフの小下です。死語が多くてすみません

 

今回は“今日の一穴”シリーズ復活第一弾をお送り致します。

記念すべき復活第一弾のツボは“豊隆”です!

 

豊隆(ホウリュウ)

足陽明胃経 絡穴

外踝の上8寸、条口穴の外方に一筋へだてた陥凹部に取る。

【写真】

豐隆

上の点が上巨虚、下が豊隆です ※モデルは分院長

 

豊隆穴は中医学では“内湿、湿痰”を取るツボとされており、実際に臨床でも良く使うツボですね。

豊隆は「雷」という意味もあり、院長の祖父である藤本和風先生は、静電気がよくバチバチッとなる人(パチパチ君)にこの豊隆を使って治療をされていたそうです。

中医学には「周身痰」という言葉があり、これは肥えている・太っている人は“身体全体が痰である”という意味なんだそうですが、、、、新風先生は私の身体を見ながら嬉しそうにこのお話をされるわけですよ、、、院長性格悪いですよね~

ぽっちゃりしているというのは自分でもわかっているんですが、身体全体が痰だと言われると、、、、何かショックですよね(+_+)

ちなみに玄珠堂にはダイエット部というものがあります!名ばかりで全然活動はしていませんが。部員は私と岡田先生の2人で、私が部長で岡田先生が副部長です(笑)ダイエットのご相談は私たちお2人にお任せください!

 

話を戻しますm(_ _)m

豊隆が“内湿、湿痰”をとるツボと前述しましたが、なぜ豊隆が“内湿、湿痰”をとるのに適しているのか?“内湿、湿痰”をとるのであれば他の陽明胃経のツボでもいいんじゃない?と思いますよね。

豊隆は足陽明胃経の絡穴で、足の太陰経と連絡しています。絡穴は経脈と絡脈でいうと絡脈に対して効果を出しやすいツボです。絡脈は身体全体に網目状に広がっており、イメージとしては、経脈が太い血管で絡脈が毛細血管という感じですね。

内湿や痰が発生すると経脈から絡脈へと、末梢まで内湿や痰が入り込みますが、足の陽明胃経であり絡穴である豊隆は、絡脈にまで入り込んだ内湿や痰までもいっさいがっさい取り除くことができる!ゆえに“内湿、痰”を取るのに適したツボなんですね。

一般的に豊隆は“内湿、湿痰”を取るツボ、三陰交であれば“血虚、瘀血”に効くとされていますが、なぜそのツボがそれに効くのか?ということはとても大事です。穴性学ですね。ただ単に、本にそのように効くって書いてあったから鍼をするのと、なぜそのツボがそれに効くのかというのを理解して鍼をするのは全然効果が違います。不思議なもので、これは自分で鍼をしていても本当にそう感じます、、、大事です穴性学。

 

というわけで、今回も実際に院長に鍼、指導をしていただきました!

豊隆 押手

※モデルは分院長、鍼をしているのが院長です

院長にゴマをするというわけではないですが、きれいな押手ですよね。本当に。写真を見るだけでもとても勉強になります。

この押手がとても難しいんです。前回のブログ(散鍼)で衛気を保持することが大事ということを書きましたが、毫鍼を使う時の押手も同じく衛気を保持することが大事です。

押手だけだったら出来るのですが、その状態を維持したまま鍼をするのがとても難しい。どうしても鍼の方に意識がいってしまって押手がおろそかになってしまい、ツボに対する意識も薄れます。で、上手くいかないとどすればいいのか頭でばかり考えてしまって余計にツボ、押手に対する意識が薄れてしまいます。

「鍼をする時は生体・ツボがどうありたいのか、どうすればそのツボが良くなるのか感じることが大事!考えるな!感じろ!」by院長

 

私も鍼をしていただいたのですが、、、、率直な感想としては、、、とても気持ちよかったです(笑)

ちなみに私の豊隆の反応は、何かもっさりした感じで、治療前の脈はボテッとびまんした感じとのこと←抽象的な表現ですみませんm(_ _)m

鍼を豊隆に刺入して旋捻されたのですが、鍼を受けている時は身体の細かい部分が緩んで軽くなっていく感じ、まさに絡脈に効いてる!という感じでした。

鍼を受けた後は身体がとても軽くなり、体重が10㎏ぐらい減ったような感じでした!実際に体重は変わらないのですが


 

と、ここで鍼をした後に私の脈を診て嬉しそうに院長が一言、、、

「お!ヤセてきたな!・・・

 

 

無題

 

 

まぁ「脈は気血の先(さきんずるもの)」なわけで、これで養生すりゃほんとに痩せるんですけどね(*_*)

オチもつきましたので、今日はこの辺でm(_ _)m

 

 

 

今週のお花

今日のお花

カラー アンスリウム アスクレピアス オンシジューム カーネーション かすみ草

後ろに写っているのは花の妖精、、、、ではなく、玄珠堂イケメン部の曽我先生です(笑)