先日のセブンルールという番組で、日本初のマスターテーラーになった山本美緒さんが出演されていました。

 

※セブンルールのことは以前ブログで書いたのでご参考程度に♪

個性(曽我)

 

 

マスターテーラーは、既成のデニム製品を購入者の希望に沿ってシルエットや形を変え、ダメージ加工やペンキ、刺繍などカスタマイズを行う職人さんのことです。

山本さんのセブンルール、面白かったですね( ^ω^ )

 

1つ目は、「根掘り葉掘り聞かない」。

山本さんは依頼人の希望を聞く時に、人柄や生き方も伺うようにしており、最初は1時間ほどお話を聴いてから製作に入るのが特徴的でした。

そうすることで、その人のイメージに近づきやすくなり、またそのオーダーが依頼人に似合うかどうかも客観的に見えやすくなるとのこと。

ただ、プライベートなことを話したくない方もいらっしゃるので、「根掘り葉掘りは聞かない」とのことでその配慮が素敵だなと感じます。

 

また観察眼も鋭く、例えば、ジーンズの裾に髪の毛が入っていたら美容師さんではないか、など依頼人の職業を見抜いていました!それを踏まえての製作への取り組み方には圧巻です。

 

1時間ほど話し終わった後、「やっぱりこのままがいい」と自己解決する方も度々いるそうですが、それはそれで山本さんは嬉しいとのこと!

どこまでも依頼人目線なのが個人的に好きです(^O^)/

 

このお話を聞いていて、当院の「問診」と似ているなと感じました。

当院の問診は1〜2時間かかり、長いなと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、最終的に“最もよく効く1本鍼”に絞り込むためには必要な時間なんです。症状に関して詳しくお訊きする以外にも、東洋医学では日々の過ごし方や考え方・感じ方がお身体に影響していると考えており、「少しでもあなたという存在を理解したい」と思いで私どもは問診させて頂いております。

 

もちろん、プライベートな部分は伏せておきたい方もいらっしゃいますので、その場合は伏せてもらって結構ですので(^_-)根掘り葉掘り聞かない山本さんには共感です( ^ω^ )

最初のころはこのあたりうまく出来ていなかった自分を思い出します(*_*;(笑)

 

また他にもいろいろルールがありましたがその一つに「納得のいく糸でしか縫わない」。

山本さんはデニムの糸選びのこだわりも凄いです。糸の色、素材など数百種類ある中で、お客さんをイメージして製作しますが、デニムに糸を合わせて見るとイメージと違っていることが多々あるみたいで、再度選び直して納得のいく製品を作ります。

ここまで自分の事を考えてくれるって嬉しいですよね(^○^)

 

少し違いますがここも鍼に通ずるところがあるなと観ていて思いました。

ツボに合わせて、また自分の力量の範囲内で鍼の太さや長さを決める。

また、ツボの奥行きや気の流れる速さを感じて、そのツボの状況のよろしきに従って施術、と院長にご指導頂いたのですがこれが難しい。院長のようにもっと生体やツボの状況をクリアに見えたら更に鍼が楽しくなるだろうなと思います(^○^)

 

山本さんを見てて、魅力的だなと感じたのが「とにかく楽しそう!」

「止められなければ永遠に針仕事していられる」と話すほど(‘;’)

私もこの鍼灸の世界に入って本当によかった。院長を始め、玄珠堂スタッフ、またこの業界での多くの方とのご縁により鍼の無限の可能性を知ることができ、日々楽しく鍼ができております。感謝です。

 

 

山本さんの最後のルール、「針と糸と棺桶に」。

うん、私も最後は棺桶に鍼を入れてほしいなと思います(*’ω’*)笑