― 東洋医学から見た「甘味」と「チョコレート」の話 ―

 

スタッフ下城です。

先日、患者さんから
「今頃なんですが、チョコレートって、なんで身体に良くないんでしょうか?(笑)」
というご質問をいただきました。

日頃から治療の際に院長から、
「甘い物は控えましょうね」
とお伝えされている方も多いのではないでしょうか(笑)

男性と比べると、女性は甘いもの、とくに
「チョコレートが大好き」
という方がとても多い印象です。

 

そこで今回は、
“東洋医学の視点から見た

「甘味」「チョコレート」について、
誤解されやすいポイントを整理しながら解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

甘味は本来、身体に必要な味

まず前提として、
東洋医学における「甘味(かんみ)」は、
身体にとって必要な五味のひとつです。

甘味には、

・脾胃を補い、エネルギーを養う
・筋肉をゆるめ、緊張を和らげる
・急激なストレスを落ち着かせる

といった働きがあります。

つまり、甘味そのものは
決して悪いものではありません
適量であれば、気力回復やリラックスにも役立ちます。

 

★重要ポイント

★問題は「甘味の摂りすぎ」

しかし問題になるのは、甘味の過剰摂取です。

現代人は、普段の食事や間食を含め、
無意識のうちに甘味を摂りすぎているケースが非常に多く見られます。

 

東洋医学では、甘味の摂りすぎは主に、

・脾気虚
(疲れやすい、だるい、食欲不振、朝起きられない など)
・湿(しつ)の停滞
(むくみ、身体が重い、痰が多い、肌のベタつき など)

につながりやすいと考えられています。

 

特に、現代の「甘いお菓子」は、

・砂糖
・乳製品
・油脂

が多く含まれ、
脾を弱らせ、「湿」をため込みやすい組み合わせになっています。

 

チョコレートは「甘味」とは別の問題

ここで一つ、はっきりさせておきたい点があります。

「甘い物が良くない」という話と、
「チョコレートが良くない」という話は、


◎東洋医学的には別の問題です

チョコレートの問題点は、
単なる「甘味」だけではありません。

 

★チョコレートの本質は「カカオの性質」

チョコレートの主原料であるカカオは、
東洋医学的に見ると、

・温性
・苦味
・刺激性

を持つ食材です。

 

さらに、チョコレートには
“カフェイン”が含まれており、
これが身体、とくに「心」「気」の働きを強く刺激します。

 

東洋医学における「苦味」の作用

五味の「苦」は、

「心に入り、瀉し、燥し、下す」

という性質を持ちます。

 

本来の苦味には、

・熱を冷ます
・余分なものを下ろす
・心火を鎮める

といった働きがあります。

しかし、チョコレートの苦味は薬効的な苦味ではありません!!

 

★チョコレートの苦味は「心を刺激する苦味」

チョコレートの苦味は、

・嗜好品としての苦味
・甘味や脂肪とセット
・カフェインによる刺激作用を伴う

という特徴があります。

 

そのため東洋医学的には、

「心を鎮める苦味」ではなく、
「心神を刺激し、消耗させやすい苦味」

として作用しやすくなります。

 

★チョコレートが招きやすい「身体の乱れ」

チョコレートを頻繁に摂取すると、

・心が落ち着かず、興奮しやすい
・気が上逆しやすい
・熱がこもりやすい

といった状態を招きやすくなります。

また、
カカオの温性と刺激性、カフェインの作用が重なることで、
心火亢進や気逆を助長し、
結果として脾胃の運化機能を乱す
ことも少なくありません。

「甘い物を食べると元気になるはずなのに、逆に疲れやすい・だるい・眠りが浅い」

そんな方は、
チョコレートの摂りすぎが関係している可能性もあります。

 

④甘味との上手な付き合い方

甘味は、
砂糖の甘味ではなく、

★本来は穀物をよく噛んだときに感じる自然な甘味

が理想です。

 

また、甘味は
乳製品や油物と組み合わさったものよりも、
季節に合った自然の食材から摂ることが大切です。

今の季節であれば、

・柿
・みかん
・りんご

などがおすすめです。

もちろん、適量を心がけましょう!(笑)

 

〇さいごに

日々の食事や生活習慣が、身体を作ります。

これから迎える

クリスマス、忘年会、年末年始は、
どうしても飲食が乱れやすい時期ですね。

 

そんなときこそ、
今回の
「大敵!?甘い物!!」
ブログの内容を思い出してみてください(^^)

 

もし食べすぎてしまったら、
その分、身体をしっかり動かしましょう(笑)

寒くなってきましたが、日中に自然を感じながら行うお散歩はとても気持ちが良いですよ!

それでは、良い年末をお過ごしください!(^^)!