奈良のお水取り
春分
大阪でも桜の開花が発表され
待ちに待った春がやって参りました。
東洋医学のバイブルである黄帝内経に春の養生として
「夜臥早起.廣歩於庭.被髮緩形.」
吉住訳:少し遅くに寝て※、少し早く起きる。
ゆったりと散歩を楽しむ。髪や身体を締めつけることなく、ゆったりと。
※遅く、といっても2000年以上前の話のことですから、
「暗くなって暫く経ってから」というほどの意味ですね。
基本はブレず、早めの就寝を!!
春は東洋医学では肝が主る季節になります。
肝は自然界で「木」という植物に喩えられます。
木は上に幹を伸ばし、下に根を伸ばし、左右に枝を伸ばします。
自由であるがゆえに各方向に成長する事ができます。
逆を言えば、縛られることを嫌います。
そのため肝もまた縛られることを嫌います。
肝は自律神経とイコールではないですが、それに類似している部分があります。
春にせかせかと過ごしたり、髪の毛をきつく縛ったり、
締めつけるような服装では交感神経が高ぶるような頭痛が起きやすかったり、
不眠やめまいなどの症状が起きやすくなります。
逆を言えば、髪をきつく結うことで交感神経を高ぶらせ、集中力がUPするなんて事も・・・
髪を結うことは、男性では総髮と言い、室町時代までは一般的な髪形であり、
江戸期では神官・儒学者・医者の髪型として用いられていたようです。
そこで院長が髪を結っているのは何故か、、、
もしかしたら、皆さんも気になっているのでは(笑)
仮説
①髪を結う事で、集中力UP状態で診療するため
②鍼医者として江戸期などの医者の髪を結う流れを継承している
③元バンドマンとしての性(さが)
さて、どれが正解か、それとも別の理由か。。
気になった方は是非ぜひ院長に確認してみてください。
そして、こっそり私に教えてください。
私も髪が伸びてきていました。
これを機に家族それぞれ髪を結って同じ髪型にしたい願望があるのですが、
家族の同意が得られないので実現しそうにありません。。。。
桜などの草木の成長を楽しみ、気分も身体も縛られることなく緩やかに行きましょう。
そして春は、出会いの季節・・・
日野○生・下城先○に春が訪れますように