こんにちは。

 

一昨日は玄珠堂本院で研修でした。

 

新風先生の治療風景を側で見ていますと、

時々患者さんと新風先生との間に家族団らんの空気が流れることがあるんです。

 

時には ぃゃ常に?笑 冗談を言いながらも、

 

『こんな○○な症状ありませんか?』と聞きいては

 

患者さん『はいあります。…え?何で分かるの?』 と驚かれるんですね。

 

そうこうと会話しながら診察を続け、鍼をするまでには患者さんの顔色はだんだん良くなっていき

 

僕は(…あー、また気を動かされたよ…)って心で思うわけなんです(笑)

 

 

それは置いときまして、

 

 

鍼灸治療では病がどういう原因で起こるのか多面的に観察して判断します。

 

その観察方法の一つとして、患者さんを部分的に診たり、あるいは身体全体を大きな視点で診たり

 

色んな所にピントを合わせて診ていきます。

 

 

例えば、

腰が痛くて来院された患者さんには、

当然腰の状態についてお聞きします。

 

・どこが痛むの?

・どんな痛み?重い感じ?筋張った感じ?何となく怠い感じ?

・どんな時に痛み、どんな時に痛みはマシになるの?

 

といった部分的な視点。または、

 

・身体全体でどこに気の偏在があるのか

・どの経絡に関わっているのか

・身体全体の気血は充実しているのか、不足しているのか

 

といったような、大きな視点から観察もしていきます。

 

 

症状や病気が治りにくい原因は、その人自身の身体の中にあります。

 

食生活や睡眠状態、運動習慣、それと様々なストレスなど

これらの生活習慣が腰痛に関与している場合があるんです。

 

 

先ほど述べました、視点を部分的なところから全体的に診たり、

全体から部分的に診ることは、患者さんの状態を把握するのに重要なことです。

 

 

ただ、今回の本院研修ではそれとは別の視点で学びを得ました。

 

それは、その人の 価値観 が良くも悪くも身体の変化に関わっているという事。

 

この価値観には 病の浅い深い とは異なった、

 

【 別の深さ 】 を感じます。

 

価値観は人によって当然違い、

夫、妻、子ども孫、仕事、仲間、趣味など様々です。

 

この部分は大変難しく、僕自身の永遠のテーマ?になりそうな予感。笑

 

このブログの初めにお話ししました新風先生の患者さんとの質問内容…

あれは、これら様々視点を踏まえながら多面的に観察しているから、

患者さんが話されなくても『何かあるはず!』と察することが出来るんですね。

 

東洋医学の醍醐味やゎ。

 

鍼灸治療は気が動くか動かないかの世界。

 

どんどん動くような鍼をしていきたいです!

 

また一つ学びになりました。

つけっ鼻ファミリー2世

つけっ鼻ファミリー2世