皆様こんばんは!
今日の一穴にいく前に、、、
今月発刊された『医道の日本』。今月の医道の日本は脈診がテーマで、「脈診と鍼灸治療」の中で“北辰会方式の脈診~胃の気の脈診~”について院長が書かれています。
岡田先生がこのようなポップを作ってくれまして、当院の本棚に置いてます。
院長の紹介写真がハリーポッターのスネイプ先生に激似らしく、、、正直めっちゃ似てますよ(笑)
是非一度ご覧ください!写真だけでなくもちろん中身も見てくださいね!笑
それでは本題に移ります。
今日の一穴は“陰陵泉”です
陰陵泉
足太陰脾経 合水穴
脛骨内側髁の下、脛骨内側の骨際、陥凹部に取る
黒い点のところが陰陵泉です ほくろではありません(笑) ※モデルは分院長
陰陵泉は水湿の邪、寒湿の邪をとるツボとされていて、主治としては健脾利水ですね。
表裏の関係である足三里を補って陰陵泉を下すと、苓桂朮甘湯のような働きができます。また夏の疲れが出るこの時期、嘔吐や下痢、腹痛等の症状、東洋医学でいうところの“霍亂(かくらん)”が出やすいですが、このツボが有効なケースがあります。
実際、北辰会関東支部の某S先生は先日霍亂を発症し、自分で陰陵泉を使って治療して治したと風の噂で聞きました。
それでは早速実技にいきます!
分院長の陰陵泉、ピンポイントで取るとここですが、、、
ツボの反応としてはこれだけ広く出ています ※陰陵泉は虚側をとっています
陰陵泉を取穴する時は、労宮で陰陵泉の反応をみながら膝を曲げ伸ばししてみると、穴処の反応がとりやすい角度があります。
陰陵泉の反応は深く出ることが多いので、表面だけでなく奥も意識してとることが大事です。
分院長の陰陵泉、広さもさることながらかなり深くもあります。それは触診されている分院長もわかるようで、まるでナイアガラの滝のようにどこまでも深く入っていく感じとのことでした。
では分院長の体表観察を簡単に
脈診:左の脈巾・脈力がしょぼい弱い
腹診:腹壁全体が薄い(特に左脾募と左天枢)
原穴診:L太白の虚が顕著
左の太陰脾経・陽明胃経が全体に虚
とまぁこんな感じで、今日の実技にはうってつけの身体ですね!
院長曰く、ガチな脾虚、略して“ガチ脾虚!”な身体だそうです(笑)
元々脾が弱い分院長。脾が弱く食べたものを受納することさえ危ういこともあるのに、玄珠堂スタッフで一番お菓子を食べる分院長、、、養生してください(笑)←人のこと言えないだろ!というツッコミはなしでお願いします(笑)
というわけで、分院長が流行りの霍亂にならないために、治療!
虚側に補法の鍼。ちょっとピンぼけしてしまっていますが、こんな感じですね。分かる方には分かると思いますが、良い鍼、よく効いていますよね。
今回のようにツボの反応が広く出ている時は、押手が難しいと院長仰ってました。確かに難しいですよね。特に陰経で肌肉が柔らかいところは衛気のキープが難しいと思います。
治療後は脈巾・脈力がしっかり出て、腹部も全体に厚くなった感じでした。
治療後「四肢が動かしやすくなり、膝関節をはっきり認識出来るようになりました!」と分院長の感想。
で、脈を診て最後に院長が一言、、、
「脈が太ってきたな!!!」
あれ???このくだりどこかで聞いたような、、、
そうです。前回の今日の一穴“豊隆”の時に私が院長に言われました。その時は反対に“ヤセたな!脈が(笑)”でしたけどね、、、
太りにくい体質でお肉をつけたい分院長と、痰が溜まって太りやすい体質でヤセたい私、、、どちらもないものねだりですね!笑
オチ?もついたことですし、今日はこの辺で!
今週のお花
カラー ワックスフラワー カーネーション バラ セルリア タニワタリ ユーカリ