こんばんは(^_^)

今日の夕方、「腰が痛いので診てほしい」と女性の患者さんからお電話がありました。

お話を聞くと、今朝、息子さんを起こそうと、寝ている息子さんの腕を引っ張った時に、腰の左側に激痛が走り、それ以降腰の左側に強い痛みがあるとのこと。

東洋医学でいう“卒腰痛”、いわゆる“ぎっくり腰”というやつですね。

ぎっくり腰と一言にいっても、様々なパターンがあり、どのような状況・姿勢で、どの部位・経絡を傷めているのかをしっかり弁別することがポイントとなります。また、ぎっくり腰の場合、“カゼ”が関わっているケースも多いので、その点もしっかり抑えて診ていかなければなりません。

今回のケースでは、どのような姿勢で傷めたかははっきり覚えていないとのことでしたが、足にある“竅陰”というツボと、腰にある“鳩杞”というツボに顕著な圧痛があり、その他の所見も踏まえ、“胆経腰痛”と診立て、頭にある“百会(左)”というツボに鍼をしました。

治療後、腰の痛みはだいぶ軽減し、治療前は痛みのため腰をほとんど曲げることが出来ない状態でしたが、治療後は腰もだいぶ曲げることが出来るようになっておられました。今回のケースでは、治療前にあった竅陰と鳩杞というツボの圧痛がポイントとなるのですが、治療後そのツボの圧痛はほぼなくなっておりました。

今回の腰痛は、かなり強く腰を傷めておられたので、1回の治療では完全に痛みをとることは出来ませんでしたが、あと1・2回治療すれば完全に良くなっていただけると思います。

ぎっくり痛に限らずですが、急性のものは、発症してから時間が経てば経つほど治すのに時間がかかってしまうケースが多いので、出来るだけ早くに治療をすることが望ましいです。その点、今回は早くに治療をすることが出来て良かったです。

ぎっくり腰等、急性の症状の際は、お早目にご相談ください。