年末にすこしカゼをこじらせてしまいました。

自戒の念もこめて皆さんと共有したいと思います。

この秋冬はカゼ、インフル、コロナ、

と急性熱病が大流行し、

症状が治りにくいですね。

 

『素問』四気調神大論

にある夏の養生に関する記載の後に

「…秋為痎瘧,奉收者少,冬至重病。」

とあります。

 

要するに、

夏に夏らしく過ごさなければ、

秋に痎瘧を病み、

冬には重篤化する、

ということです。

*痎瘧:悪寒と発熱を繰り返す病

 

たしかに熱中症を避けるために、

空調の効いた屋内で過ごすことは大切でした。

しかし、それは

そのまま本来あるべき夏の過ごし方に反するものであった

という反省が必要です。

 

さて、過ぎた夏は取り返せません。

自然界は常にヒトを扶け養おうとしてくれています。

今はまさしく

次の春夏に向けて、冬らしい起居を心がけること

です。

 

冬至となり、

すでにまた日が短くなりつつありますが、

まだまだ夜は長い

身体を冷やさないようにし、

いっそう睡眠を大切にして頂くことが、

冬の養蔵(養生)の基本となります。

 

さいごに、

一陽来復、

とは、もともと『易經』のことばです。

冬季の陰が極まり、陽に転化する

まさしく今冬至の時季をも指します

 

2025年はよりいっそう良い年になりますよう(^^♪

 

 

参考:

四気調神大論では、以下のように戒めて篇を締めくります。

「夫病已成而後藥之,亂已成而後治之,譬猶渴而穿井,鬥而鑄錐,不亦晚乎!」

すでに病になってから治療したり、

戦乱になってからそれを平定しようする、という態度は、

のどが渇いたから井戸を掘ったり、

戦いが始まってから武器を作製するようなものです。

それでは遅すぎませんか!?