生体の内部環境を調えるために、個々の患者さんご自身の内部環境(気)がどういった原因で、またどのように歪んでいるのか(病因病理)を東洋医学的に知るために四診(望聞問切)という、「診察」をおこないます。

望診:お身体全体の見た目の印象、お顔の色、舌の状態、爪など、その他視覚的に捉えることができる診察法全般

聞診:お声や患部の音(咳嗽の音の質・大小なども)、匂いなど

問診:症状の詳しい情報や、生活習慣など(初診時は長めにお時間を頂いています)

切診:直接触れる診察法全般です。手首の脈の状態、お腹の状態や、背中や手足のツボの状況などを診ます

これらの情報を得ることで、患者さんごとのお身体の内部環境(生体の気の歪みの状況)を知ることができ、どのようにお身体の気を導けばよいのかを判断するのです。(いわゆる西洋医学でいう「診断」ですね。)

※「患者さんごとの」というところがポイントです。単に、○○のツボ、◆◆のツボに刺激したらいい、というのはちょっと違う、というのが私どもの見解です。

以上の情報を踏まえて病因病理と弁証(診たて)によって、まさしく、患者さんごとへのオーダーメイドの「鍼(灸)施術」という手法、を用いることになります。

※患者さんご自身がどのようにすれば、内部環境を改善しえるか、という提案(養生のご案内)もいたします。

「我々の本分」解説 6 につづく